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この記事の監修者 : 代表取締役 西市 匠
普段は大丈夫なのに大雨で雨漏りするのはなぜ?原因と確認ポイント

その原因としては、雨の量だけでなく、風の強さや向き、雨が降り続く時間など、さまざまな条件が関係している場合があります。
また、雨漏りの特徴として、雨漏りが発生した場所と、実際に雨水が侵入している場所が異なることもあるため、原因の特定は難しいとされています。
この記事では、大雨のときだけ雨漏りが発生する理由や考えられる原因、発生状況から確認できるポイント、雨漏りを発見した際の対処方法について解説します。
目次
- ○ 大雨の時だけ雨漏りするのはなぜ?
- ・1. 雨量が増えることで雨水の侵入量が多くなる
- ・2. 強風によって普段とは違う方向から雨が入り込む
- ・3. 長時間の雨で水がたまり、室内まで到達する
- ○ 大雨の時だけ雨漏りする場合に考えられる原因
- ・屋根材・屋根板金・防水シートの不具合
- ・外壁のひび割れ・シーリングの劣化
- ・窓やサッシまわりの隙間
- ・ベランダ・バルコニーの防水や排水不良
- ・雨樋の詰まり・排水不良
- ○ 大雨の時だけ雨漏りする場合に確認しておきたい症状
- ・天井や壁に雨染み・変色が発生している
- ・壁紙の浮き・剥がれが発生している
- ・窓枠やサッシの周囲が濡れている
- ・天井や壁から水滴が落ちてくる
- ○ 大雨の時だけの雨漏りは放置しても大丈夫?
- ・雨漏りは一度始まってしまうと補修は困難
- ○ 雨漏りと結露・配管からの水漏れの違い
- ・結露による水濡れとの違い
- ・給排水管からの水漏れとの違い
- ・雨漏りかどうか判断できない場合は?
- ○ 大雨で雨漏りが発生した時の対処方法
- ・室内への被害を広げないための応急処置
- ・雨漏りの状況を写真や動画などで記録する
- ・専門業者による原因調査と修理
- ○ 原因がわからない場合、専門業者は何を調査するのか
- ・雨漏りの発生状況と建物の状態を確認する
- ・屋根・外壁・防水部分などを調査する
- ・必要に応じて散水調査などで原因を絞り込む
- ・原因と被害状況に応じて補修方法を検討する
大雨の時だけ雨漏りするのはなぜ?

大雨のときだけ雨漏りが発生する原因として考えられるのが、通常の雨では建物内部まで入り込まない雨水が、雨量や風向きなどの条件によって侵入している可能性です。
原因によっては、雨の強さや量だけでなく、小雨でも風による吹き込みや雨が長く降り続くことによって雨漏りが発生する可能性があります。
1. 雨量が増えることで雨水の侵入量が多くなる
一般的に建物には、対応可能な排水量というのが定まっています。
通常の雨では室内に影響が出ない小さな隙間や防水上の不具合でも、大雨によって大量の雨水が流れ込むことで、雨漏りとして現れる場合があります。
また、屋根やベランダなどの排水設備では、短時間に大量の雨水が集中することで排水が追いつかず、水があふれたり、通常は水がたまらない場所に水が達したりすることがあります。
2. 強風によって普段とは違う方向から雨が入り込む
屋根や外壁は、基本的に雨水を建物の外側へ流して排出する構造になっています。
しかし、台風などの強風を伴う雨では、雨水が横方向から吹き付けたり、屋根材の隙間へ吹き上げられたりすることがあります。
その結果、普段の雨では濡れにくい接合部分にも雨水が入り込み、防水上の不具合がある箇所から雨漏りが発生する場合があります。
3. 長時間の雨で水がたまり、室内まで到達する
短時間の雨では問題がなくても、長時間雨が降り続くことで、建物内部へ侵入した雨水が徐々に蓄積する場合があります。
例えば、屋根や外壁の隙間から少量ずつ侵入した雨水が、下地材などを伝って移動し、時間が経過してから天井や壁に現れることがあります。
このような場合は、雨の強さだけでなく、雨が降り始めてから雨漏りが発生するまでの時間も原因調査の重要な手がかりになります。
大雨の時だけ雨漏りする場合に考えられる原因
大雨のときだけ発生する雨漏りには、屋根や外壁、窓まわり、ベランダなど、さまざまな箇所の不具合が関係している可能性があります。
ただし、室内で雨水が確認された場所が、必ずしも雨水の侵入口とは限りません。ここでは、考えられる不具合について個々に解説していきます。
屋根材・屋根板金・防水シートの不具合

経年劣化により、屋根材や屋根板金にひび割れ、接続不良などがあったり、防水シートが破損していた場合には、大雨の際に雨水が侵入する場合があります。
特に、屋根の形状が変わる部分や部材同士の取り合い部分には注意が必要です。
外壁のひび割れ・シーリングの劣化

外壁のひび割れや、外壁材の継ぎ目に使用されているシーリングの劣化状態によっては、雨水が侵入する場合があります。
特に、大雨の際には、外壁やシーリング部分を伝う水の量が増えるため、室内に雨水が入る可能性が高くなるために雨漏りが発生するきっかけになることがあります。
窓やサッシまわりの隙間

窓やサッシの周囲は、そもそも開口部として外壁との接合部分や防水処理の不具合によっては、雨水の侵入口となる可能性が高い箇所です。
強風によって雨水が強く吹き付けられたり、フレーム周辺でヒビがあったり、防水処理に不具合があるところを水が這うと、室内に水が侵入するようになります。
ベランダ・バルコニーの防水や排水不良

ドレンの周辺にはゴミが溜まりやすく、溜まったゴミによって排水不良を引き起こすことが多く見られます。
ベランダやバルコニーには、雨水を排水口へ流すための勾配が設けられています。
しかし、排水口(ドレン)に落ち葉やゴミなどが詰まると、大雨の際に排水が追いつかず、水がたまることがあります。
また、防水層のひび割れや端部の不具合などがある場合は、たまった雨水が建物内部へ侵入する原因になることがあります。
雨樋の詰まり・排水不良

樋の中に落ち葉や苔、雑草が堆積することにより、排水機能の低下をもたらします。設計量以上の水が樋に溜まると、想定外のところから水が溢れ出るようになり、樋が変形したり、金具が破損したりします。
このような流れで意図していないところに水が移動することにより、想定外のところから水が侵入し出すことがあります。
大雨の時だけ雨漏りする場合に確認しておきたい症状
大雨のときだけ発生する雨漏りは、必ずしも天井や壁から水が滴り落ちるとは限りません。
室内への水漏れが確認できなくても、天井のシミや壁紙の浮きなど、雨水の侵入によって生じる症状が現れる場合があります。
ここでは、雨漏りによって室内に現れる代表的な症状と、それぞれの確認ポイントについて解説します。
天井や壁に雨染み・変色が発生している

天井や壁に茶色っぽいシミや変色が現れている場合は、建物内部に侵入した雨水が、下地材などを通じて染み出している可能性があります。
特に、大雨の後にシミが広がったり、色が濃くなったり、ポタポタと音がする場合は、雨漏りや配管からの水漏れなどとの関連が疑われます。
壁紙の浮き・剥がれが発生している

壁紙が浮いたり、剥がれたりしている場合は、壁の内部や下地材に水分が含まれている可能性があります。
特に、雨が降った後に壁紙の浮きが目立つようになった場合や、同じ箇所で繰り返し症状が発生する場合は、雨水の侵入が関係していることも考えられます。
ただし、壁紙の浮きや剥がれは、湿度や施工状態、経年劣化などによっても発生するため、症状だけで雨漏りと判断することはできません。
窓枠やサッシの周囲が濡れている

大雨や強風の際に窓枠やサッシの周囲が濡れる場合は、窓と外壁の接合部分や、サッシ自体の排水機構などに不具合が生じている可能性があります。
特に、横殴りの雨が降ったときだけ室内側に水が現れる場合は、風向きや雨水の吹き込みが関係していることがあります。
一方、窓ガラスやサッシの表面に発生する結露でも水濡れは生じるため、どの部分から水が現れているのかを確認することが重要です。
天井や壁から水滴が落ちてくる

天井や壁から水滴が落ちてくる場合は、建物内部に雨水が侵入していて、室内まで到達している可能性があります。
このような症状が確認された場合は、床や家具への被害を防ぐとともに、水が落ちてくる場所や量、発生した時間などを記録しておくことが大切です。
大雨の時だけの雨漏りは放置しても大丈夫?

大雨のときだけ発生する雨漏りは、雨が弱まると自然に止まることがあります。
しかし、一度建物内部に水が侵入すると、水分が内部に残り続け、雨が降っていない時にも木材や断熱材などに影響を与える場合もあります。
そして、再び大雨が降ると雨漏りが再発する可能性もあるため、一時的な症状であっても放置せず、原因を確認することが大切です。
雨漏りは一度始まってしまうと補修は困難

雨漏りは一度始まってしまうと補修は困難とされています。
その理由は、侵入箇所の特定がかなり困難ということと、室内に発現してくるまでに、内部でどれほどの腐敗が進んだか分からないということです。
雨漏りによる建物内部の被害がかなり進行した状態では、葺き替えや広範囲の下地補修、防水改修などが必要になる場合があり、一度の工事費用が大きくなることがあります。
かといって部分補修を繰り返しても、なかなか解決しないといったケースに陥ります。
放置すれば放置するほどの、それらのリスクは高まっていきます。
雨漏りと結露・配管からの水漏れの違い

天井や壁にシミができたり、窓まわりが濡れたりしていても、必ずしも雨漏りが原因とは限りません。
室内の結露や給排水管からの水漏れなど、雨漏りと似た症状が現れることもあります。
これらは原因によって必要な対処方法が異なるため、水濡れが発生するタイミングや場所などを確認し、原因を見極めることが重要です。
ここでは、雨漏りと間違えやすい結露や配管からの水漏れについて、それぞれの特徴を解説します。
結露による水濡れとの違い
結露は、空気中の水蒸気が、温度の低い窓ガラスや壁などに触れることで水滴となる現象です。
そのため、雨が降っていなくても、室内外の温度差や湿度などの条件によって発生することがあります。
特に、窓ガラスやサッシの表面に広い範囲で水滴が付着している場合は、結露の可能性も考えられます。
ただし、壁の内部などで発生する結露は、雨漏りと似た症状になる場合もあるため、見た目だけで判断することは難しいことがあります。
給排水管からの水漏れとの違い
給水管や排水管などに不具合がある場合も、天井や壁、床などに水濡れが発生することがあります。
雨漏りとの違いを考えるうえでは、雨が降っていない日にも水漏れが発生するかどうかが、一つの確認ポイントになります。
また、キッチンや浴室、トイレなどの水まわりを使用した際に症状が現れる場合は、給排水設備の不具合が関係している可能性があります。
ただし、配管の位置や漏水の状況によって症状は異なるため、発生場所だけで原因を断定することはできません。
雨漏りかどうか判断できない場合は?
雨漏りと結露、配管からの水漏れは、室内に現れる症状が似ているため、見た目だけで原因を判断できない場合があります。
ただし、原因がわからない状態で壁や天井を無理に解体したり、屋根などの高所を確認したりすることは避けてください。確認を行ったことにより、被害が拡大する可能性もあります。
症状が繰り返される場合や被害が広がっている場合は、専門業者による調査を検討することが大切です。
大雨で雨漏りが発生した時の対処方法

室内への被害を広げないための応急処置
室内に雨水が落ちてきた場合は、バケツや吸水性のあるタオルなどを使用し、床や家具が濡れるのを防ぎましょう。
ただし、照明器具やコンセント、家電製品などの電気設備が濡れている場合は、感電や漏電の危険があるため、むやみに触れないでください。
安全に操作できる場所から電源を遮断できる場合は適切に対応し、判断が難しい場合や危険を感じる場合は、その場所から離れて電気工事業者などの専門家に相談しましょう。
雨漏りの状況を写真や動画などで記録する
どこが、どういった状況で、どういった場合に雨漏りが発生したのかという情報は、原因の特定に向けてとても重要な情報となります。
さらに可能なら、雨漏りが始まった際の雨の強さや風向きも記録していただけると、さらに原因究明が行いやすくなります。
専門業者による原因調査と修理
雨漏りが発生したからといって、むやみに屋根の上に登るのは危険ですので、可能な限り控えてください。雨が止んだ後でも、湿気を含んだ屋根材は大変滑りやすくもなっていますし、破損しやすくもなっています。
専門業者であれば、応急処置としてブルーシートをかけたりもできますので、原因調査と修理に関しては、専門のリフォーム業者へご相談ください。
原因がわからない場合、専門業者は何を調査するのか

雨漏りが発生していても、室内で水が漏れている場所だけを見て、雨水の侵入口を特定できるとは限りません。
雨水は屋根や外壁などから建物内部へ侵入した後、柱や下地材などを伝って移動し、侵入口とは異なる場所に現れることもあるためです。
そのため、専門業者による雨漏り調査では、発生状況や建物の状態などを確認しながら、原因となる箇所を絞り込んでいきます。
ここでは、雨漏りの原因を調べる際に行われる主な調査と、修理方法を検討するまでの流れを解説します。
雨漏りの発生状況と建物の状態を確認する
雨漏りの原因調査では、まず、いつ、どのような状況で雨漏りが発生したのかを確認します。
特に、大雨のときだけ発生するなど発生タイミングが限定的な場合は、雨の強さや風向き、雨が降り始めてから水漏れが発生するまでの時間などが重要な手がかりになります。
また、過去の雨漏りや補修の履歴、建物の築年数、過去のリフォーム内容なども確認しながら、原因となる可能性のある箇所を整理していきます。
屋根・外壁・防水部分などを調査する
雨漏りの発生状況を確認した後は、屋根材や屋根板金、外壁のひび割れ、シーリング、窓まわり、ベランダの防水部分などを調査します。
目視で確認できる劣化や破損だけでなく、部材同士の接合部分や雨水が流れる経路なども重要な確認箇所です。
ただし、外観上は異常が見られなくても、内部の防水処理に不具合が生じている場合があるため、目視調査だけで原因を特定できないこともあります。
必要に応じて散水調査などで原因を絞り込む
目視調査などで雨水の侵入口を特定できない場合は、必要に応じて散水調査などを行うことがあります。
散水調査とは、雨水の侵入が疑われる箇所に水をかけ、雨漏りの発生状況を再現しながら原因を調べる方法です。
ただし、散水しても必ず雨漏りが再現されるとは限りません。実際の雨漏りには風向きや雨量、降雨時間などが関係するため、調査結果と過去の発生状況を照らし合わせながら判断することが重要です。
原因と被害状況に応じて補修方法を検討する
雨漏りの原因となっていそうな箇所が確認できたら、建物の劣化状態や雨水による被害の範囲などを踏まえて、適切な補修方法を検討します。
原因や被害が限定的な場合には部分的な補修で対応できることもありますが、雨水の侵入が長期間続き、内部の下地材などまで傷んでいる場合には、広範囲の修繕が必要になることもあります。
また、外観上のひび割れなどを補修するだけでは、雨水の侵入口を十分に塞げない場合もあるため、原因を確認したうえで補修内容を決めることが大切です。
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