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この記事の監修者 : 代表取締役 西市 匠

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塗装技能士1級 / 樹脂接着剤注入施工技能士1級
経歴:
15年以上にわたり建築業界にて従事してきた経験や知見をもとに、住まいや塗装に関する情報を発信しております。


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屋根に苔が生えるとヤバい理由|放置した時のリスクと正しい対処法を徹底解説!

目次

屋根に苔や藻が生えるとヤバい理由

苔は、水分を吸収・保持しながら成長します。
もし苔が屋根材の重なりや隙間に入り込むと、表面で吸収した水が屋根の内部に回り込みやすくなり、そこで水分を保持しだすことがあります。
これにより、屋根材にひび割れやズレなどの損傷がなくても、屋根の内部に水が侵入する可能性がある状態になっているということです。

また、苔が屋根材の重なりや排水経路に入り込むと、水の流れを妨げたり、乾きにくい状態をつくったりすることがあります。こうした状態が長期間続くと、屋根材や周辺部材の劣化を進める要因になる場合があります。

そもそもなぜ苔や藻は生えるのか。

屋根に苔や藻が生える要因として重要なのは、定着しやすさと湿度です。
屋根は、年限が経ち劣化していくにつれて表面上に凹凸が多くなっていきます。
そこに風で運ばれてきた胞子や土、埃が堆積することによって、知らず知らずの間に屋根の上で苔や藻が成長していきます。

つまり苔や藻が発生する原因として多いのは、塗膜の経年劣化により表面に凹凸ができだし水分や汚れを保持しやすくなっていることです。
なので屋根塗装などを行うと、塗膜により表面がツルツルになることで雨で流されやすくなり、種子や湿気が自然と定着しにくくなります。

苔や藻の発生は悪循環の始まり

屋根に苔や藻が生えることによりその部位周辺が湿気を多く保つようになります。
その湿気により新たに苔や藻が増殖していくという負の循環が始まってしまいます。

特に、樹木が近くにあったり、日陰になっている時間が多い面や、風通しが悪い場所などは、苔が育ちやすい環境となります。

屋根に苔や藻が生えた状態で放置した場合のリスクとは

では、屋根に苔が生えた状態で放置した場合、どのようなリスクがあるのか解説します。
重要な点は、「屋根の苔そのものが直ちに雨漏りを意味するわけではなく、生えやすい状況がどういう状態なのかを理解する」ことです。

真っ先に考えられるのは、雨漏り

この記事の冒頭でも述べたとおり、屋根に苔や藻が生えた状態で放置した際に最も怖いのは「雨漏り」です。

苔を放置することにより、普段から湿気の多い屋根材の重なり部分や排水経路に苔が繁殖しだす可能性があります。
例えばこの状態で大雨が降った際に、排水経路に繁殖した苔により
また、 重なり部分に繁殖した苔の毛細管現象により、屋根材の裏に水が回り始めますが、逃げ道となる排水経路や屋根材の重なり部分は苔に覆われているため、水は行き場を失い、屋根材の下にある防水シートの方へと向かいます。

屋根材の種類によっては、ズレや割れなどを引き起こす

屋根材の種類によって放置した際に発生する症状は異なりますが、湿気の滞在はさまざまな部位に影響を及ぼします。
瓦などを固定するモルタルや粘土から雑草などが生えると内部の膨張につながり、ズレの原因になります。
屋根材内部まで湿気が浸透すると、屋根材自体の耐久性低下につながり、ひび割れなどの原因となります。

ただし必ずしも塗装工事が必要とは限らない

前述にて、苔や藻が発生する原因は、塗膜の劣化が大きな要因になるとお話ししましたが、
では、屋根をきれいにしようと思ったら必ず屋根塗装が必要かと言われるとそうではありません。

状態によっては塗装工事が推奨される状態ではありますが、軽度な状態であれば洗浄のみでも対応できる場合もあります。

屋根洗浄を行うという選択肢

症状が軽微であれば、屋根洗浄を行うという選択肢もあります。

屋根洗浄を行うメリットとしては、屋根塗装より費用がかからない可能性が高く、工期も短くすみます。
ただし注意点としては、足場の設置の重要度が高い点が挙げられます。

洗浄を行う場合の注意点

洗浄を行う場合にも、重要な注意点であるのでいくつかご紹介させていただきます。

1. 水漏れや雨漏りが発生するリスクがある

屋根の洗浄に関しましては、建物の劣化状態によって、ルーフィングや下地が劣化していた場合や、ひび割れや欠けが発生していたにもかかわらず水をかけてしまったなどの場合に、施工中に水漏れが発生するリスクがあります。

また、蓄積していた苔や堆積物を除去したことにより、意図しない隙間や屋根材のズレが発生し、それが雨漏りにつながる可能性もございます。

お客様におかれましても、事前にそういったリスクがあるということをあらかじめご理解いただかなければなりません。

2. 足場の設置が重要だが、洗浄の規模によっては費用が塗装する場合とあまり変わらなくなる

洗浄を行う際には、除去した汚れをお客様のお車や、隣の住宅へ散らさないようにする飛散防止が重要となります。
そして飛散を防止するためには、足場の設置がほぼ不可欠と言っても過言ではありません。

北面だけの洗浄というふうに部分的な洗浄であれば足場の設置範囲も限定的となりますが、
洗浄を行う規模によっては、費用が塗装する場合とあまり変わらなくなる可能性があります。

3. 屋根の状態や状況によっては、洗浄ができない

屋根状態や状況によっては、洗浄ができない場合があります。
下記にいくつか具体例をあげさせていただきます。

<洗浄ができない例>
・ソーラーパネルを設置していて、配線や接続部などの状態によっては漏電や故障につながる可能性がある場合。
・屋根材に、塗装にも洗浄にも適さないものが使用されている場合。
・ひび割れやズレなど水が侵入する可能性がある場合。

工事を検討される場合、ご自宅の屋根はどちら?簡易チェックリスト

防水工事を行う際に発生する工程

ここでは、実際に苔や藻の除去を検討される場合に、お客様に最適な工事がどれなのかを確認できる簡易チェックリストを掲載しています。

洗浄がおすすめされる場合

□ 苔の発生箇所が特定の面に集中しているなど、部分的である。
□ 苔や藻の発生以外に目立った劣化症状が見られない場合。
□ 築年数や葺き替え工事からの期間が浅く、内部の劣化に心配がない。
□ 診断なども兼ねてついでに依頼したい。
□ まず美観を整えたい

塗装や葺き替えなどを検討した方がよい場合

□ 屋根材にひび割れや欠けが確認できる。
□ 苔や藻の発生が全面に広がっている。
□ 内部のルーフィングなどに経年劣化の不安がある。
□ 苔が再発しにくい状態へ改善したい。
□ 前回の塗装から10年以上期間が空いている。

住宅に関することで心配事やお悩み事があればお気軽にご相談ください。

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