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中東情勢で外壁塗装はどうなる?材料の供給遅延と価格高騰に関するお話
目次
- ○ 今、外壁塗装をやるべきか迷ったときに知っておきたいこと
- ○ 中東情勢で塗装材料に影響が出る理由
- ・実際に供給面の動きも出ています
- ・工事金額への影響
- ○ 一部製品や副資材においては、すでに供給遅延が発生しています
- ・遅れやすいのは下塗り材などの副資材です
- ・色や容量、塗装会社によっても差が出ることがあります
- ○ 塗装工事を急いだ方がよいケース
- ・雨漏りや防水不良がある場合
- ・外壁などにひび割れがある
- ・シーリングに剥がれや割れなどの劣化症状が見られる
- ○ 慌てて決めなくてもよいケース
- ・まずは点検からでも大丈夫です
- ○ 見積もりを比較する際に確認したいポイント
- ・工事の開始時期、工事の期間はどのくらいか
- ・代替時のプラン説明は明確か
- ・工事の見える化ができるか
- ○ 外壁塗装の時期や見積もりで迷ったら匠PAINTにご相談ください
今、外壁塗装をやるべきか迷ったときに知っておきたいこと
中東情勢の影響で、原油や石油化学製品、物流の不安定さが話題になる中、外壁塗装や屋根塗装にも少しずつ影響が出てまいりました。
実際、2026年3月には日本で国家備蓄原油の放出が行われ、4月には関西ペイントなど大手の塗料メーカーが一部の塗料の出荷統制や価格改定の検討や案内が発表されています。
この記事では、今何が起きているのか、慌てて工事を決めるべきケースとそうでないケース、見積もり時に確認したいポイントを分かりやすくお伝えします。
中東情勢で塗装材料に影響が出る理由

外壁塗装や屋根塗装で使う塗料の原料には石油由来のものが含まれ、さらにシンナーや洗浄に使う材料、運搬にかかる燃料費も工事全体に関わってきます。
そのため、中東情勢が悪化すると、原油価格や物流の不安定さがじわじわと塗装業界にも波及しやすくなります。
今回のような局面では、「急に全部の塗料がなくなる」というより、まずは一部の材料、特に溶剤系の副資材やシンナー類、納期調整が必要な製品から影響が出やすいのが実務上の特徴です。
お客様から見ると見えにくい部分ですが、塗装工事はこうした細かな材料がそろってはじめて予定どおり進められます。
つまり、中東情勢の話は遠い国のニュースではなく、塗装工事の納期や見積もりに関わる可能性がある話でもあります。
だからこそ、情報を落ち着いて整理しながら、ご自宅の状況と合わせて判断することが大切です。
実際に供給面の動きも出ています

2026年3月には、日本政府が中東情勢を受けて民間備蓄義務量の引き下げや国家備蓄原油の放出を決定しました。
さらに、例として大手塗料販売メーカーの関西ペイントは、2026年4月に、中東情勢を背景としてシンナー製品全般の出荷統制と価格改定を案内しています。
これは「直ちに塗装工事が必ず止まる」という意味ではありませんが、少なくとも材料面で普段どおりではない動きが現実に出ている、ということは押さえておきたいところです。
関西ペイント 中東情勢を背景としたシンナー製品の出荷統制および価格改定に関するご案内
工事金額への影響

まず始めに、塗料販売メーカーが価格改定を行なったからといってすぐに工事金額が上がるわけではありません。
また塗装工事の見積もりも、上塗り塗料の価格だけで決まるわけではありません。
下塗り材、シンナー、養生材、洗浄、搬入、足場、そして職人さんの工程管理まで含めて工事全体が組み立てられます。
そのため、原油価格が上がると、工事金額全体が少しずつ押し上げられることがあります。
特に、溶剤系材料や専用副資材は代替がききにくい場合があり、単純に「別のもので済ませればいい」とはなりません。
価格だけを見て判断すると、あとから工事範囲や仕様の違いに気づくこともあるため、見積書の中身を丁寧に見ることが大切です。
一部製品や副資材においては、すでに供給遅延が発生しています

2026年4月時点においてすでに供給遅延が発生しています。
供給遅延というと、「塗料が全面的に入らなくなる」とイメージされるかもしれません。
ですが、2026年4月時点において、は特定の製品、専用シンナー、特殊色、納品タイミングに偏って影響が出ています。
つまり、同じ塗装工事でも、使う製品や時期によって影響の受け方が変わります。
また、私たち塗装会社から代替提案ができることもありますが、塗料は組み合わせや相性が重要です。
下塗り・中塗り・上塗りの仕様、耐久性、保証の条件などを無視して変更すると、工事後の品質に影響する場合があります。
遅れやすいのは下塗り材などの副資材です
外壁塗装や屋根塗装では、上塗りだけでなく、下塗り材、硬化剤、シンナーなどの組み合わせで性能が成り立っていることが少なくありません。
このうちどれか一つでも予定どおり入らないと、工事の着工時期や工程がずれ込むことがあります。
特に下塗り材や硬化剤は、工事の品質に大きな影響を及ぼします。
そのため特定の塗料が無いからといって、材料の自由な置き換えが行いにくいのです。
色や容量、塗装会社によっても差が出ることがあります
同じシリーズの塗料でも、色番号や容量、出荷拠点の違いによって納期に差が出ることがあります。
標準的な仕様は比較的動かしやすくても、特殊色や特殊仕様は調整に時間がかかる場合があります。
塗装工事を急いだ方がよいケース

材料面の不安や価格上昇の懸念があるからといって、すべての方が今すぐ契約すべきというわけではありません。
外壁塗装や屋根塗装は、少し待っても問題ないケースと、待つことで補修範囲が広がるケースがあります。
大切なのは、「値上がりしそうだから急ぐ」ではなく、「今の建物状態なら放置リスクが高いかどうか」にて判断していただくことが重要です。
雨漏りや防水不良がある場合

外壁などにひび割れがある

シーリングに剥がれや割れなどの劣化症状が見られる

慌てて決めなくてもよいケース

一方で、外観の軽い色あせ、前回塗装からまだ年数が浅い、点検しても緊急性が低いと判断できる場合は、慌てて工事を決める必要はありません。
中東情勢や物流の影響、物価の高騰は気になるところですが、
急がなくてよい工事まで焦って契約すると、比較や説明の確認が不十分になりやすいからです。
不安が大きい時期ほど、一度冷静になって現状を把握することが重要です。
まずは点検からでも大丈夫です

少し汚れが目立つ、艶が落ちた気がする、色が薄く見えるといった程度なら、すぐ契約するより現地確認から入るのがおすすめです。塗装時期は築年数だけでなく、日当たり、雨当たり、周辺環境、前回の工事内容でも変わります。
まずは、今すぐ必要か、半年後でもよいか、まだ様子見でよいかを整理するだけでも判断しやすくなります。
不安を解消する第一歩は、急ぐことより現状を正しく知ることです。
匠PAINTでは、住宅の状態診断を無料にて行っております。
また、診断後に必ず工事を行っていただく必要はありません。
診断結果を見てお客様の意思で判断していただきます。
見積もりを比較する際に確認したいポイント
工事の開始時期、工事の期間はどのくらいか

2026年4月初旬において、一部シンナー系塗料にて平均1ヶ月程度の供給遅れが発生しています。
工事期間中においては一般的に、洗濯物が外に干せなかったり、足場の設置により駐車スペースが制限されたりなどの日々の生活の一部に制限がかかる影響が出ます。
今、契約を交わし工事金額を支払ったとして着工はいつになるのか。完了時期はいつなのかを確認されることが重要です。
代替時のプラン説明は明確か

塗装工事において工事中に、予定していた以上の塗料が必要になる場合があります。
通常時なら、足りないと判明した時点で発注すれば十分に間に合います。
しかし、今後は供給が遅れることが予測されます。
状況によっては、再手配に時間がかかり工程の調整が必要になる場合があります。
お見積もりの際には、塗装会社が万が一足りなくなったなったことを想定して代替プランを準備しているのかという点も重要なチェックポイントとなります。
工事の見える化ができるか

塗料が入手しにくい非常時であっても、洗浄、養生、下地処理、下塗り、中塗り、上塗りといった見えにくい工程の品質を守れるのかが重要です。
残念なことに、お客様が想像される以上に、施工不良は数多く存在しています。
工程報告、使用材料の記録など、工事の見える化ができる会社かどうかは、本当に大切です。
価格だけでなく、工事中と工事後の安心まで見て判断したいところです。
外壁塗装の時期や見積もりで迷ったら匠PAINTにご相談ください
外壁塗装でお困りのことがありましたら、ぜひ匠PAINTにご相談ください。
匠PAINTでは、
・今すぐ工事が必要な状態か
・まだ様子を見てもよい状態か
・見積書の内容に不足がないか
・工事後まで安心できる内容か
といった点も含めて、分かりやすくご説明いたします。
「他店のこの見積もりが大丈夫か見てほしい」
「材料が高くなる前に急いだ方がいいのか知りたい」
という方は、お気軽にお問い合わせください。
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一級塗装技能士
一級樹脂接着剤注入技能士
有機溶剤作業主任者
石綿作業主任者
16年以上に渡って、住宅の屋根・外壁塗装に携わってきた経験や知見をもとに、住まいや塗装に関する情報を発信しております。