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【雨漏り発生時の応急処置】建物の内側から修理する方法

目次

雨漏りが発生した時にできる応急措置

この度は、匠PAINTのブログをご覧いただきありがとうございます。
この記事が、皆様の暮らしに少しでもお役に立てれれば幸いです。

さて今回は、【雨漏りが発生した時にできる応急措置】についてお話しさせて頂こうと思います。

・急に雨漏りがしだした。
・あの天井のシミはもしかして雨漏り?
・早く対策をしたいけど、何をすればいいのか分からない。
・業者さんが来るまでにできることは?

など、普段遭遇することがないトラブルだからこそ、分からないことも多いと思います。

なので今回は、【室内でできる応急処置】という目線から、
この記事をご覧になっている皆様の不安を解消すべく、お話しさせていただきます。

【雨漏りの応急対策】建物の内側から修理する方法とは

結論から申しますと、基本的に室内から雨漏りを修理する方法はありません

理由としては、「大体の場合、雨漏りの原因は屋根材にあるから」「雨が侵入している場所の確認が難しいから」になります。

雨漏りが発生する原因のほとんどは、「屋根材が破損して侵入した」「屋根材の下の防水シートに問題があり、屋根の隙間から侵入した雨が室内に入り込んだか」になります。
どちらの場合であっても、雨漏りの修理を行う場合は、室外での作業が必要になります

なので雨漏りの兆候が見られたらすぐに信頼できる業者さんに、屋根の状態を確認していただくことが大切です。

建物の構造上、室内からの修理は基本的に不可能

室内から見た屋根の構造としまして、
一番手前に「野地板」。その上に、「ルーフィング」。さらにその上に「瓦などの屋根材」がのっているという状態です。
屋根の構造を説明した図。室内側から、野地板→ルーフィング→スレートなどの屋根材がのっている。
↑屋根を横から見た時の断面図と、上から見た際の構造のイメージ図です。

室内からルーフィングや屋根材の修理を行おうと思った場合、野地板を切断しないと処置が行えません。
しかし、野地板を切断しようとした際に誤ってルーフィングを切ってしまった場合、雨漏りはさらに悪化し、ルーフィングの交換自体を行わないといけない事態が発生します。

また別の方法として、雨が侵入してきている野地板の隙間を、コーキングやグルーガンなど接着剤を使用して埋めるという作業が思い浮かびますが、
この方法は、絶対にやめてください
野地板の隙間は、屋根裏内の空気の排出と湿気を逃すためにあります。この隙間が埋まってしまうと、
屋根裏に汚れた空気と湿気が溜まり、建材の腐敗が始まります。

室内でできる雨漏りの応急措置とは?

室内に雨が侵入した際にできる応急措置としては、
1. すぐに水分を拭き取ること
2. 可能であれば室内をすぐに乾燥させる
3. 漏れてきた場所を濡れたままにしない
ということが挙げられます。

どれも基本的なことですが、とても大切な初期対応です。
雨漏りの被害を悪化させないためにも、可能な限り実践しましょう。

1. すぐに水分を拭き取ること

漏れてきた水分には、屋根裏の汚れが混ざっていることも。健康被害を起こさないためにも、しっかりと拭き取る。

雨漏りの被害を広げていかないためにもまずは、漏れてきた水分(雨水)をしっかりと拭き取りましょう。

放置したままでは、シミの原因にもなりますし、床材などの劣化につながります。

それだけではなく、室内に漏れてきた水は、屋根裏を通過して流れてきています。
基本的に屋根裏は衛生的な場所ではないので、漏れ方によっては
人体に有害なものも混ざっている可能性があるので、速やかに清掃しておいた方が良いでしょう。

2. 可能であれば室内をすぐに除湿する

室内の湿度を下げることで、屋根裏に余計な湿気を送り込まないようにする

雨漏りが発生した際、屋根裏の湿度が上昇します。
これは梁などの建築資材にとって大変よくない状態で、湿気が溜まり続けると屋根自体の耐久性が低下。
耐久性が落ちると、ルーフィングという防水シートの劣化や野地板の劣化が進みやすくなり、さらなる雨漏りを招くという
負のスパイラルに陥っていきます。

なので、雨漏りが発生した際には、室内の除湿を行い、天井裏に湿気を向かわせないようにすることが大切です。

3. 漏れてきた場所を濡れたままにしない

濡れたまま放置すれば、建材は腐食し、カビなどの発生原因にもなります。

壁や天井、屋根裏の建材が濡れたままにしていては、建材の腐食・劣化につながります。
そうなると建物全体の耐久性が低下し、いざという時に大きな被害に。
またカビなどの発生原因にもなり、健康被害につながる恐れもありますので、
濡れっぱなしにするということはやめましょう。

室内に侵入した水がどこまで侵入しているのか。その全体像を把握するのは大変困難です。
上記でも触れましたが、建材にとって湿気は天敵なので、見えているところだけでもしっかり対策を行いましょう。

まとめ

日々の生活の中にあって「雨漏り」というのは、大きな住宅トラブルと言えるでしょう。
とはいえ、そうそう起こることでもないから分からないことも多い。
今回の記事は、ほとんどが基本な内容ばかりになってしまいましたが、その基本がとても大切なことです。

いざという時は、不安を抱えたままにせず、私たちプロにお気軽にご相談ください。
皆様の日々の暮らしを守るのが私たちの使命です。

この度は、匠PAINTのブログをお読みいただきありがとうございました。
この記事が皆様の暮らしを僅かにでも、良い方向へと向かせるきっかけとなれれば幸いです。

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筆者名:西市匠

資格:

一級塗装技能士
一級樹脂接着剤注入技能士

16年以上に渡って、住宅の屋根・外壁塗装に携わってきた経験や知見をもとに、住まいや塗装に関する情報を発信しております。