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ベランダやバルコニーの防水工事が重要な理由とは

ベランダ・バルコニーでの防水加工が必要な理由

目次

ベランダやバルコニーの防水工事が重要な理由とは

ベランダ・バルコニーでの防水加工が必要な理由

この度は、匠PAINTのブログを閲覧いただきありがとうございます。
この記事が皆様の暮らしのお役に立てれれば幸いです。

さて今回は、ベランダやバルコニーの防水工事が重要な理由についてお話しさせていただきます。

実はベランダやバルコニーというは、屋根に次いで過酷な環境にある場所です。
その過酷さは、塗料メーカーが示した塗り替え期間に現れています。その期間は、なんと5年です。

なぜ前回の工事から5年で塗り直しが必要なのでしょう。また、塗り直しの重要性について、
今回はお話しさせていただこうと思います。

ベランダやバルコニーで防水加工工事を行う際の工事工程

防水工事を行う際に発生する工程

防水加工工事で行われる主な工程は、6段階になります。

養生

洗浄

下塗り

上塗り

上塗り

トップコート仕上げ

施工の流れとしましては、
まず施工箇所以外の建材が汚れないように《養生》を行なっていきます。
ベランダやバルコニーでの工事の場合、エアコンの室外機などが設置されていることがありますが、
それらも移動させていただきながら作業をさせていただきます。

次に、《洗浄》を行います。
不純物を残したまま塗り替えを行ってしまうと、塗料と床との接着があまくなってしまい塗膜が剥げやすくなってしまいます。
それを防ぐためにも、不純物を取り除いた上で次の工程に進みます。

ここから塗装工程に移って参ります。
まずは、《下塗り》です。
床材と塗料との密着性を上げるための塗料を塗っていきます。

次に《2回の上塗り》を行います。
2回、上塗りを行うことで、ムラのない仕上がりを実現します。
ムラが発生した場合、美観だけでなく水捌けといった機能性にも影響を及ぼす可能性があります。

最後が《トップコート仕上げ》になります。
天候などの外的要因からこれまでに塗った塗膜を守るために、バリア機能を持った塗料を塗ります。
こちらは1回塗りになります。
この層の劣化が起こり始めると防水機能全体に影響が出るので、機能が切れるまでに塗り替えをオススメしています。

全てが重要な工程になりますが、中でも重要な工程が《下塗り》と《トップコート仕上げ》になります。

《下塗り》の重要性

防水工事における下塗り工程の重要性

これは外壁塗装にも言えることですが、
基本的にコンクリートやモルタルといった砂地といったものは、塗装と相性が良くありません

そもそもコンクリートやモルタル、ブロック塀といったものは、《砂》《水》《モルタル材》などを混ぜ合わせて生成されます。
しかしこれらは経年劣化によって水が蒸発して行くことにより素材同士の結合が解かれ、砂やモルタル材などがポロポロと剥がれるようになります。

太陽光を浴び続けることにより、建材自体が熱を持つようになり水分の蒸発が発生し始める。水分が牛なられることにより素材の柔軟性が低下し、のちにひび割れにへと繋がる。

もし下塗りを行わず上塗りだけ行なった場合、砂の剥がれと同時に塗膜が剥がれていきます。
下塗りは、そういったことを防ぐために接着剤の役割を果たす塗料を塗る工程なのです。

《トップコート仕上げ》

防水工事におけるトップコートの重要性

防水加工工事を行うにあたって《トップコート仕上げ》はとても大切な工程になります。

防水加工で使用する塗料の多くは、紫外線・赤外線に影響を受けやすい塗料になります。
ゆえに紫外線等から塗膜を守る《トップコート仕上げ》が必要になるのです。

なぜベランダやバルコニーの防水性は低下するのか

主な劣化原因は、紫外線・赤外線の影響です。

上記でもお話しさせていただいた通り、ベランダやバルコニーは日差しを受け続けている場所になります。
住宅の外壁であれば、時間帯によって陽が当たる面当たらない面が出てきますが、
ベランダやバルコニー・屋根といった箇所は一番太陽光の厳しい昼頃も当たり続けている状態です。

上記でもお話ししましたが、トップコートの下の塗料は、紫外線・赤外線の影響を強く受けます。
非常に過酷な環境であるがゆえに、トップコートの耐久性は非常に重要になってきます。

防水性が低下した際に見られる症状

防水機能が低下した際に発生する4つの症状

紫外線などの影響によって、防水加工が劣化した時に見られる症状は主に4つ

1. 塗膜の浮き・剥がれ
2. 水が溜まる
3. コケやカビの発生
4. ひび割れ

これらの症状が発生していた場合、すでに防水効果が失われている可能性が高い状態です。

ベランダやバルコニーの床でこれらの症状が見られた場合はすぐに信頼できる業者さんに診断いただくことをオススメします。
ベランダやバルコニーといった場所は、意外にも雨漏りの発生場所として大変多い部分になります。
状態によってはすでに水が住宅内部に侵入している可能性もあります。

塗膜の膨らみは、すでに内部に水が侵入している状態

塗膜の膨らみは、住宅内にすでに湿気が侵入している証拠

塗膜の膨らみの原因は、建造物内部からの圧力です。

正常な住宅の場合ですと、建物内部で発生した湿気はしっかりと外部に排出される構造になっています。
しかし、最近の住宅の主流は、《高機密・高断熱》。
昔ながらの屋根瓦の住まいと比べると、住宅内部の湿気が外部に排出されずらい構造にへと変化しています。

ただでさえ住宅内部の湿気が外に排出されづらくなっているにも関わらず、そこに雨漏り等で湿気がさらに溜まっていく状態になるとどうなるでしょうか?

本来の湿気の逃げ口である通気口からの排出が間に合わなくなった場合、気圧や温度差などの関係から、とりあえず少しの隙間からでも外に出て行こうとします。
これが、塗膜の膨らみに繋がっているのです。

バルコニーやベランダの床は特に顕著です。
外壁や屋根とは違い、雨を面で受けるため雨水が溜まりやすい構造になっています。
なので少々のひび割れであっても、侵入する水の量は大きく変わってきます。

自分で防水性の低下を見分ける方法

ベランダやバルコニー、屋上テラスなどで床の防水性を確認する方法

自分で防水性の低下を見分ける方法としてとても簡単なものがあります。
それは、『床の弾性と艶感を確認する』といった方法です。

ベランダやバルコニーの床を防水施工した場合、塗り立て当初は艶がありモチモチとした触感をしています。
これは、『トップコート(バリアとなる面)』が機能している状態を示しています。

表面が強い弾性を持つことにより、衝撃に強くなり、万が一ひび割れなどが発生した際にも自己癒着機能により高い耐久性を発揮することが可能です。

もし防水性が低下していた場合
トップコートの経年劣化として挙げられる症状が、弾性・柔軟性の低下です。
もし防水性の低下が始まっていた場合、触った時に硬度を感じると思います。
床面を指で押した際に、弾性を感じることができなければ劣化が進行している状態です。

わかりやすい例として、お餅を想像してみてください。
つきたての柔らかいお餅は、叩いても伸縮を繰り返します。
しかし硬くなったお餅は、叩くとひび割れてバラバラに砕けてしまいます。

防水加工も同じです。
硬くなってしまった状態では、少しの衝撃でひび割れが発生してしまい、雨漏りなどの不具合が起こるようになります。

放置するから大規模な防水工事が必要になる

一般的に、塗料メーカーが提示している塗り替え期間は、5年になります。
これは、5年経ったら防水効果が損なわれていくということを示しています。
もし長期間放置していた場合、知らず知らずのうちに表面的な劣化だけでなく、住宅の内部まで至る損傷につながります。

なので、できるだけ5年に近い間隔で塗り替えを行なっていただくことをオススメします

メーカーが推奨する5年程度で行われる塗り替えは、トップコートのみの塗り替えになります。
本来ならそれほど費用のかかる工事ではありません。
ただ、放置してしまっているから大規模な張り替え工事が必要になっているだけです。

つまりそれは、放置することでわざわざ無駄な費用を発生させているとも考えられます。

防水工事にかかる費用

住宅の防水工事にかかる費用

防水工事にかかる費用は、一般的なウレタンにトップコートのみの工事で1㎡あたり1500円からです。
一般的なベランダの大きさが出幅が約1m、長さが2〜4mということを考えると、
諸経費などを含めても約数万円で工事することが可能です。

では、経年劣化を放置し続けていた場合はどうでしょうか。

最も安価な工法の『ウレタン防水工事』を行うとしても、
1㎡あたり3000円から
同じ大きさのベランダでもトップコートの塗り替えに比べ倍以上の費用が必要になります。

しかもこの金額は、古い塗膜の撤去作業を含んだ諸経費・傷んだ下地の補修費は含まれていません。これらの費用を含めた場合、工事費用は間違いなく10万円以上になります

こうして、ついつい防水機能の劣化を放置してしまっていたがゆえに、
本来なら発生しえなかった費用が発生してしまうのです。

防水加工を自分で行うのは大変危険

ベランダやバルコニーの防水加工を自分で行われるのは、大変危険です。
その要因は2点ほどありまして、
1点目が、『防水加工は緻密な計算のもとに成り立っている』。
2点目が、『塗りムラが致命傷になりかねない』。

トップコートを塗り替えるだけなら、自分たちでもできるのではとお考えかもしれませんがそうではありません。
防水加工は、緻密な計算のもとに成り立っています。
ちょっとの傾斜、塗りムラが発生することによって雨水が適切に流れなくなることがあるのです。

そもそも下地が痛んでしまっていた場合、どれだけトップコートを綺麗に塗れてもあまり意味がなかったという場合もありえます。
その判断をするのも、下地から補修しなおすのも、プロでないと難しい作業になりますので、
防水施工は、信頼できる業者さんに依頼されることを強くオススメします。

まとめ

今回は、ベランダやバルコニーの防水工事についてお話しさせていただきました。

防水機能が低下することによってどのような症状が発生し、どのような影響があるのかご確認いただけましたでしょうか。
ベランダやバルコニーといった箇所は、塗膜の劣化が激しい箇所になります。
排水能力の低下などの症状が出始めだしたら、それはすでに塗膜の劣化が始まっている証拠です。

また、ベランダやバルコニーは雨が大変溜まりやすい場所になります。
そこでひび割れが発生した場合、屋根などの雨漏り以上に住宅内部に水が侵入しだします。

雨漏りは、住宅の一部だけでなく全体に悪影響を及ぼします。しかもそれが目にみえる形で出てこない場合も。

早期発見早期治療が費用と手間を抑える方法になりますので、気づいたらすぐに信頼できる業者さんにご連絡をお願いします。

この度は匠PAINTのブログを閲覧いただきありがとうございました。
この記事が皆様の暮らしを良い方向へと向かわせるきっかけとなれれば幸いです。

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筆者名:西市匠

資格:

一級塗装技能士
一級樹脂接着剤注入技能士

16年以上に渡って、住宅の屋根・外壁塗装に携わってきた経験や知見をもとに、住まいや塗装に関する情報を発信しております。